あこがれの野草料理 満喫しました!
第24回 かがくカフェ「あこがれの野草料理」は、五月晴れの天気に恵まれ、10人が参加して野草料理を満喫しました。
午後2時 ファラデーラボで諸注意と自己紹介をして、早速外に出ました。里山の麓にあるファラデーラボは、自然豊かな場所にあります。歩いて1分でセリの群生地があります!もう30秒歩けばメダカが泳ぐため池です。田んぼのあぜ道に入り、有毒植物の見分け方を学びました。キツネノボタンとウマノアシガタ。キンポウゲ属の植物で黄色い花がつき、草の汁が皮膚についてもかぶれるというもので、決して食べてはいけません。田んぼにたくさん生えていました。カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサの見分け方など教わりながら歩いていると、なかなかあぜ道から出られません。池の畔でノビルを見つけ、球根ごと掘り出しました。クズの根を掘り出すのは諦め、新芽をとって天ぷらにします。タンポポの根を5cmばからり掘り出し、これはきんぴらにしました。ニセアカシアの白い花は,花房ごと天ぷらにしたり、サラダに入れました。池から水路沿いに裏山に向かい、踏まれていないオオバコを摘みました。カエルや蝶を見付ける度に立ち止まって写真をとり、ああだこうだと話していると,あっという間に3時半になりました。柿の若葉とセリを採り、ファラデーラボの庭にカセットコンロを並べて、料理教室をしました。
天ぷらだと簡単ですが、タンポポ、セリはおひたしに、柿の葉、クズの新芽、ニセアカシアの花は天ぷらにしました。天ぷらはボリビアのウユニ塩湖の岩塩で食べました。ヨモギは小麦粉に混ぜてチヂミ(韓国風お好み焼き)にしました。ノビルの球根は生で食べるとらっきょうのようで少しきつい味ですが、少しゆでるだけでとても甘く柔らかい味になりました。掘り出すのは大変ですが、タンポポの根をササガキにしてごま油と砂糖・醤油で炒めたきんぴらは絶品でした。
長い間、野草を食べるとなると、本当に食べられるのかどうかと二の足を踏んでいました。今 回、野草料理にかけては経験豊かな觜本格さんに教えてもらい、実際に自分が採ったものを料理して食べてみると、実に味わい深くて美味しくて感動しました。これなら食料不足の時代になっても、美味しい野草料理が楽しめます。参加者一同大満足の講習会でした。
時間がなくなり、電子レンジを使った、簡単植物標本作り(押し花)はできませんでした。
これはまたの機会にとっておきましょう。
P.S. 隣家の方と話していたら、昨年家の前で蛍を見たということでした。このあたりには山からの小さな流れと水たまりのような池があり、街灯も少なくくらいので蛍が棲息できるようです。イタチではなくテンが道を横切っていたとも言われていました。
もうすぐ蛍の季節です。今年はぜひ、ファラデーラボで蛍を見たいと思います。
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