かがくカフェ 真空のかがく
6月23日(土) かがくカフェ 真空のかがく
9名参加でした。
はじめに、石原先生(かがく教育研究所)がパキスタンで制作されたビデオを見ました。アルミのボウルに釘を使って穴を開け、パッキンは水で濡らした新聞紙を使うなど、現地で容易に入手できる材料や工具を使って、マグデブルグの半球実験ができるように工夫されており、感心しました。
次に觜本さん(かがく教育研究所・親和女子大学)がフラスコとゴム風船を使った実験をされました。風船がどうなるか予想しながら実験を進めていくので、実際の授業のようでもあり、参加した若い中学校の先生や大学院生の方にも参考になったと思います。
その後、森本(かがく教育研究所)担当の、ステンレスボウルを使ったマグデブルクの半球と注射器を使った真空ポンプ工作をしました。パッキンとしして自転車の車輪に使うリムテープ(ゴム)をボウルにゴム用接着剤で貼り付けます。真空ポンプは、注射器の先に吸盤に穴を開けたものを取り付けるだけです。
楠田さんが鉄板やガラスを運搬するための吸盤を使った器具を紹介してくださいましたが、これはプロ用の道具でもあり、優れものでした。
最後に外に出てトリチェリーの真空実験をしました。直径1cm長さ1mの一端を閉じたガラス管に水銀を満たし、ゴム手袋をはめた指で押さえて、ビーカーに水銀を入れた中に突き立て指をはなすと、ガラス管上部に空隙ができました。水銀柱の高さを測ると何回やっても71cmで76cmになりません。ガラス管中に気泡が入ってしまうようです。やってみないとわからないものです。
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