第30回かがくカフェ 「国と教育 ヴァヌアツ共和国」
元JICAシニア海外ボランティア 石原 武司
2004年3月末ザンビアから帰国後、再度シニア海外ボランティアに応募、2004年10月から2年間、今度は南太平洋のヴァヌアツ共和国に派遣されることになった。
ヴァヌアツはザンビアとほぼ同緯度の南緯18度にあるが、一方はアフリカ大陸の陸に囲まれた内陸国であるのに対し、ヴァヌアツは南太平洋の約80の島々からなる島国であった。ヴァヌアツも国民ひとり当たりのGDPはザンビアと余り変わらないが、ザンビアのような悲壮感は感じられなかった。それどころか、英国のシンクタンクは、2006年、この国を「幸福度世界一の国」として発表した。
この国での私の仕事は、JICAが供与した実験器具の修理、理科の先生に対する理科実験研修、そして10~12年生に週5コマの授業をすることであった。
○ ヴァヌアツ共和国の概要
[国土] 位置は南緯18度、ケアンズの東2500kmにあり、Y字型に並ぶ大小83の島々からなる。ほとんどの島は火山島で、9つの活火山がある。総面積は1.2万平方kmで新潟県とほぼ同じ。
[独立] 1980年8月(それ以前は英仏共同統治)
[人口] 21.5万人(宝塚市とほぼ同じ)
[首都] ポートビラ(エファテ島、人口3.3万人)
[人種] メラネシア系93%、英・仏系2%、中国系、ベトナム系等
[言語] 公用語はビシュラマ語(ピジン英語)、英語、仏語の3つ。現地語は100以上
[宗教] 90%がキリスト教徒
[平均寿命] 69才 [乳児死亡率] 32.4人(日本は4.0人)
[主要産業] 自給自足的農業(国民の70%が就業)、観光(年間約10万人、日本から約千人)
[主な輸出品] コプラ(ヤシの果肉、石鹸の材料)、牛肉、カヴァ、木材、コーヒー
[国民1人当たりのGDP] 1,600US$(日本の約1/20)
[学制] 小学校6年、中学校4年、高校2年/3年(大学進学者のみ)、
[就学率] 小学校:ほぼ100%、中学校:40%、高校:12%、高等教育:5%
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