里山の自然
第32回かがくカフェ 「里山の自然」
兵庫教育大学の学生・院生8名を含めて、参加者は13名でした。はじめにラボでキイロスズメバチとマムシの標本を見て、野外観察の注意点を確認しました。その後、快晴の秋空の元、ファラデーラボ近くにある畑谷池を一周しました。実のなる植物、樹木、池の水草などを中心に約2時間自然観察をしました。ファラデーラボに戻って昼食をとり、午後は里山の自然についての話を聴きました。講師の梶原洋一さんは、高校の生物の先生ですが、「やしろの森公園」という里山を大切に守り育てるプロジェクトに参加しています。
http://www.ddknet.ne.jp/~satoyama/
木を切らないと樹木が生い茂り、森が暗くなって林床に植物が生えず、多様な生物が生息できない環境になってしまいます。人間が樹木や下ばえを切ることで、森が明るくなり様々な動植物が生息できる環境が成り立っていることを学びました。驚いたのは、やしろの森の池でアメリカザリガニが大量発生し、コウホネなどの水草を食い荒らして根絶やしにしてしまったということです。ブラックバスなどの外来魚が問題になりましたが、今の時代は、生態系を守り維持していくためには、人間の介在が必要だということです。考えさせられることの多い、実りある秋の一日でした。
畑谷池
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