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2013年2月11日 (月)

第37回かがくカフェ 実験器具のかがく (報告)

第37回かがくカフェ 実験器具のかがく-理科室の実験器具の使い方-

2013年2月2日(土) 18:00~21:00 

 古い実験器具の使い方について、実演しながら円尾 豊さんに講演していただきました。

参加者は9名、今回も岡山から若い中学校の先生が来てくださいました。

 講師の円尾さんは西暦1902年(明治35年)に設立された旧制女学校に遡る高校に勤務しておられます。そこには戦前の実験器具が残っており、今回整備して実演してくださいました。物理を教えていても一体どうやって使うのかわからないような古い器具を、部品を探して修理して使い方を考えて再現してしまう円尾さんの情熱と技術には感銘を受けました。

Cimg0938

メルデの装置

電磁音叉を使っておもりを吊した糸を振動させ、弦の振動を観察する装置です。

一弦琴?

 これも弦の振動を調べる装置ですが、弦の代わりに電流を流した細い電熱線を使う方法もあるそうで、実験してみました。

Cimg0944_2

組み立てトランスを使った実験です。巻き数の異なる2次コイルを取り替えることで、数千ボルトの高電圧も、数十アンペアの大電流も取り出すことができる装置で、参加者全員が驚嘆する素晴らしい演示効果を持った装置でした。ただ、かなり危険で、これを扱えるのは円尾さんのような熟練者でなければとても「無理だと思いました。

 Cimg0970_3 大電流では「スポット溶接」、高電圧では「ヤコブの梯子」の実験が「できました。「ヤコブの梯子」は神戸市立青少年科学館の展示にもありますが、二つの並行に立てた針金の間に高電圧をかけ、火花放電を起こし、電離した空気がプラズマとなり上昇していくので、火花放電が繰り返し針金を上方に上っていく素晴らしい実験です。科学館ではケースの中ですが、ここではむき出しの針金間の放電を目の当たりにして、本当に迫力がありました。

Cimg0967

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