第43回かがくカフェ 「日本列島のかがく」 報告
第43回かがくカフェ 「日本列島のかがく」 報告です。
「日本列島のかがく」は、淡路島に行き、フィールドワークとして行いました。
7月20日(土) 11時、地下鉄伊川谷駅に集まり7名が参加しました。京都から2名、遠く三重からも参加がありました。車2台に分乗して明石海峡大橋を渡り淡路島に行きました。講師 は觜本 格さん(かがく教育研究所長)とは、1995年18年前の兵庫県南部地震の夏、野島断層に沿って歩いたことがありました。このときも炎天下でしたが、明石海峡大橋は完成しておらず、地震の爪痕も生々しい中を歩いたのを思い出しました。
初めに訪れたのは江崎灯台で、野島断層が灯台への登山道を横切り、数十㎝あまりずらしているのがわかります。
北を見ると、明石海峡を隔てて真っ直ぐに六甲連山につながっているのがわかります。
次に南に下がって平林海岸に行きました。この海岸は海水浴もできますが、夏休み初日というのに人影がありません。3cm程度の大きさの揃った丸い小石の浜です。海風に吹かれながらお弁当を食べ、觜本さんの指導で小石を採集しました。フラッシュロック、サヌカイト、チャート、花こう岩、頁岩、砂岩など、岩石標本をまき散らしたようです。難度の高い課題が結晶片岩と断層石でしたが、何とか見つけることができました。海岸にビーチパラソルとテントを立てて、持ってきた西瓜を食べると、すっかり夏休み気分です。
石を採集しながら觜本さんの日本列島のかがくの講義を聴きました。3億年前の古生代にできたチャートが、2億年前の中生代の地層で発見されたことから、年間数cm海洋底が移動してきたというプレートテクトニクスの考え方が定着してきた歴史がわかりました。
次に高速道路を南下し、南淡路の阿那賀公園に行きました。ここは海岸に和泉層群の地層が露出し、アンモナイトの産地として知られています。探してみましたが、残念ながらアンモナイト化石は見つかりませんでした。
ファラデーラボでの「日本列島3億年の岩石標本作り」も素晴らしいですが、淡路島の海岸で「石ころに日本列島の歴史を語ってもらう」という觜本さんの思いが、参加者全員に伝わった、楽しいフィールドワークになりました。
今回参加できなかったみなさん、もう一度企画しますので、ご参加ください。
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