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2013年9月10日 (火)

ヒガンバナのかがく 報告

第44回かがくカフェ 「ヒガンバナのかがく」報告です。

2013年9月7日(土)  14:00~16:00 参加者16名でした。岡山からも参加があり、とても興味深い楽しい会になりました。

 講師の楠田純一さんがこの講座のために Webテキスト『ヒガンバナ』(2013年版 2013.09.01)を用意してくださいました。http://homepage3.nifty.com/kusudadb/Higan/2013higan/webtext-higan/webtext-higan0.html

Ⅰ ヒガンバナの「ふしぎ!?」

 ヒガンバナは美しい花にも関わらず、いいイメージを持たれておらず、触ってはいけないと昔から言い伝えられてきた不思議な花です。「日本植物方言集成」によれば、ヒガンバナの呼び名が600以上もあるということでした。秋のお彼岸の頃に急に芽が出て花が咲き、花が枯れてしまった後、秋の終わりから冬にかけて、葉が茂り、春にはその葉も枯れてしまいます。

Ⅱ どうやって殖えるのか?

 日本のヒガンバナはすべて3倍体で、種ができないか種のようなものができても発芽しないそうです。球根が分球して増えるのです。松江幸雄さんが「遺伝」1997年4月号に書かれた論文「ヒガンバナの繁殖」では、1個の球根を32年間放置して掘り出したところ、926球の球根ができていたということでした。

Ⅲ もっと知ろう!「ヒガンバナ」のこと!!

 ヒガンバナはいつごろ、どこから、どのようにして日本にやってきたのだろう。中国から伝えられたと言われるヒガンバナですが、詳しいことはわかっておらず、この謎解きはとても興味深いです。

 『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 1998.9.1)には、とても詳しく書かれており、この内容のほとんどは「ヒガンバナの民俗・文化誌」で読むことができます。http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/higanbana-minzoku.bunka-1.html

全国ヒガンバナマップを作成しておられる、谷本さんも参加してくださり、参加者それぞれがヒガンバナについての情報交換をしました。http://petamap.jp/map/map?md=view&mapid=ff808081170ff64e01174cdc661b6826#evmap

【参考文献・Webページ等】http://homepage3.nifty.com/kusudadb/Higan/2013higan/higan2013.html

 終了後、ファラデーラボのHPを作ってくださっている寄木さんが、「スマートフォンで授業」という報告をしてくださいました。スマートフォンの出力端子をプロジェクターにつなぎ、画面をそのまま投影するという実演でした。データはネット上の無料クラウド(グーグル、スカイドライブなど)におき、スマホのデータ回線でアクセスして取り込むのです。プロジェクタとスマホがあれば(MHL→HDMI変換アダプタも必要)、パソコンやネットの回線も不要です。スマホでこんなことができるのかと、とても驚きました。

 

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