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2014年11月

2014年11月14日 (金)

かがくカフェ 「漆のかがく」 のご案内

 うるし 漆器は英語で「japan」と呼ばれ、日本を代表する伝統工芸品です。プラスチック、合成樹脂全盛の現代で、漆は化学が発達していない古い時代の産物と思われがちです。しかし、漆は実は驚くほどすぐれた性質をもった塗料なのです。
 5500年前の縄文時代の遺跡からも発掘されており、耐酸性、耐アルカリ性、耐薬品性に優れ、王水でも冒されないそうです。最近の安いプラスチック製品は、数年で壊れてしまいますが、日本製のプラスチックは数十年もつものがあります。それに対して、漆は100年を超える合成樹脂より優れた耐久性をもっています。
 この夏、国立京都近代美術館で開催された展覧会「うるしの近代」をきっかけに、京都漆器青年会 佐藤貴彦氏に「漆のかがく」について、講演していただくことになりました。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/urushi/urushite/urushite.html
午後には漆塗り体験も行います。科学と伝統文化のコラボ企画です。得難い機会ですので、ぜひご参加ください。午前のみ、午後のみの参加も可能です。
日時  11月24日(月)
 
 午前の部 10:30~12:00
        午前の講演 「漆のかがく」
            漆のサイエンスについての講演
 午後の部 13:00~16:00  
        午後の講演 「漆の魅力」
           漆器の性質、扱い方とその魅力についての講演
           漆絵・蒔絵体験 
              漆塗の箸または漆塗の丸皿にさまざまな色漆で絵付けをします。
              金銀粉、金箔を使った簡単な蒔絵も体験いただけます。
講師  京都漆器青年会 佐藤貴彦氏
       (株式会社佐藤喜代松商店 代表取締役)他数名
 
参加費   500円+材料費(箸または皿)3000円        
         (講演のみの場合は500円)
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申し込み方法  
          Faxまたはメールで、お名前、連絡先、 箸または皿かをご連絡ください。
 
 ★どなたでもできる様に指導していただきますので、 ご家族でお気軽にご参加ください。  ★午後のみ、午前のみの参加も可能です。  
 
    〒675-1236 加古川市平荘町一本松637-5        
     tel/fax 079-439-6882 mail: faradaylab @ nifty.com

2014年11月11日 (火)

かがくカフェ 左巻健男氏講演会の報告

かがくカフェ 左巻健男氏講演会の報告です。

 
  2014年11月8日(土)18:30~21:30 、左巻健男氏講演会は、29名参加で、大盛況でした。 かがくカフェでは、これまでの最高記録になりました。  はじめに参加者に自己紹介をしてもらいましたが、中学3年生、大学院生、主婦、小学校、中学校、高校、大学教員、退職教員、会社員の方など、10代から60代まで、福井、京都、岡山などからはるばるお越しくださった方もありました。  講演の内容は、ニセ科学と理科教育の話という欲張った2本のテーマで、時間が短く恐縮でしたが、どちらもとても興味深い内容でした。
 ニセ科学は、「水からの伝言」と「EM菌」についてお話いただきました。詳しいことは、「水はなんにも知らないよ」(左巻健男著 ディスカヴァー・トゥエンティワン2007年2月発行)に書かれています。中谷宇吉郎は雪の結晶を研究した科学者です。水の結晶=雪の結晶です。同じ水の結晶を扱っても、実験から得られた結果を分析した中谷と、自分の言いたいことに合う都合のいい実験結果の写真だけを使って本を書いた江本勝氏とは、全く異なります。同じ水の結晶を作るという実験をしても、中谷は科学的に考え、江本氏は非科学な結論を出しています。問題は、非科学的な方が世界中の人々に支持されるているということです。マイナス20℃にした水をマイナス5℃まで温度を上げる過程で水が結晶し、その写真を撮っているそうです。なかなか追実験できないことも、江本氏の主張がおかしいと分かっていても、簡単に覆されない理由なのかも知れません。
 「EM™とは、乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とし、安全で有用な微生物を共生させた多目的微生物資材です。」 これはEM研究機構のHPにあった文です。開発者は琉球大学農学部 比嘉照夫教授です。環境浄化に役立つことからスタートして、EM飲料、究極はEMの波動に展開されています。『EMが持つ「有害なエネルギーを触媒的に転換する能力」は、測定が困難で、科学的ではないと言われることもあります。しかし、現象を素直に観察し、事実を受け入れた時、「波動」でしか説明できない現象がたくさん見えています。』
 左巻氏は、短い時間を効果的に使い、様々な問題点と裏事情を話してくださいました。特に、これらの非科学的な主張が、学校教育の中で使われている問題を指摘されました。
 休憩時間に、ネパール料理店「アガン」で作ってもらったナンとタンドリーチキンを食べました。その後、第2部の理科教育に移りました。「生徒が家に帰ってから話題にする実験」を目標に、左巻さんは多くの教材を開発して来られました、その中でも代表的なのが「カルメ焼き」です。普通のカルメ焼き実演もよかったですが、鍋を使ったジャンボカルメ焼きは迫力がありました。カルメ焼きがあふれ出し、まるで火山の噴火の様でした。
 
 講演が終わったのは、夜の9時半、それから12時まで12名が参加して懇親会が続きました。宿泊者7名、学生時代の合宿のようで、翌朝も朝食を食べながら、左巻さんを中心に科学教育の情報交換が続きました。
 

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