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2015年6月

2015年6月17日 (水)

第61回かがくカフェ 「特別支援と理科」のかがく 

第61回かがくカフェ「特別支援と理科」のかがく のご案内です。

日時 7月4日(土) 14:00~16:00
講師 斉藤 治さん (神戸聴覚特別支援学校)
内容 「特別支援と理科」のかがく

       1 認知・支援のかがく
       2 目指すものと、インクルーシブ教育
       3 理科教育での実践例
          ①回路カードを使った実践
           小学校の通常学級での研究
           聴覚特別支援学校の中学部での実践
          ② その他の実践
       4 質疑、検討会


参加費 500円
参加申込み faradaylab @  nifty.com までメールください。
~ 特別支援や認知を理科の授業に取り入れて、楽しく分かる授業を ~

 日本の理科教育においては、「理科離れ」「PASAショック」などが大きな
問題とされてきましたが、近年は様々な取り組みによって改善されてきているという
報告がなされています。一方で、特別支援教育や認知からの教育改善も研究が進み、
それらの成果も明らかになってきました。
 この間、世界において教育はインクルーシブ化が潮流となりつつあり、
日本においても、発達障害や障害をもつ子どもへの合理的配慮が求め
られるようになりました。
 特別支援教育からの視点を取り入れ、より多くの子どもたちが、理科を
楽しいと感じ、分る授業を創っていくためには、どうすればよいか。
この問題を解決した授業ができれば、子どもの困難を大きく改善できると思います。
 大学院で研究しているうちに、理科の教員は特別支援教育においても
重要なキーパーソンではないかと思うようになりました。それらを実践例を
もとに提言しつつ、参加された皆さまと検討していきたいと思っています。

 ※グラフ用紙や教材データをお分けします。
  必要な方はUSBメモリ等をお持ちください。

第60回かがくカフェ 「ウミホタルのかがく」 報告

第60回かがくカフェ 「ウミホタルのかがく」  報告です。

 6月13日(土)17:00 たつの市こどもサイエンスひろばに集まり、準備をして採集に出かけました。
講師の栗岡先生(神戸常盤大学)から、ウミホタルの発光の仕組みや、採集法、乾燥保存法などを詳しく教えていただきました。
 その後、100円ショップで購入した、ガラス瓶のプラスチック製の蓋に,直径5mmのドリルで10カ所程度穴を開け、、蓋に10mのヒモを取り付けました。このガラス容器の中に、魚のアラなどを入れて,海に沈めます。餌は生のイカが取り扱いや、捕集後、ウミホタルを取り出すのに扱いやすいということでした。今回は、地元の方のご厚意で、新鮮な魚のアラを準備していただきました。
Photo
 18時過ぎ,室津の採取場所に向けて出発しました。車で40分ほど、19時前に到着したときには、まだ明るかったです。砂浜から突き出した小さな桟橋から、作ってきた捕集器に餌を入れ、海に沈めました。夏至前でもあり、天気は曇り、なかなか暗くなりません。ウミホタルは、日没後砂の中から出てきて餌を食べます。この日は8時過ぎまで薄明るく、うまく採れるか心配でした。
 それでも、捕集器を上げてバケツに入れてみると、青く輝く光が見えました.ウミホタルです。乾いた紙の上に散らすと、神秘的な強く青い光を放ちました。
Photo_2
翌日、水槽に移して見ると、3ミリくらいの大きさのウミホタルと、0.1mmくらいの小さなウミホタルの赤ちゃんがたくさん泳ぎ回っていました。
 ウミホタルは甲殻類で、産卵した後、親は死んでしまいます。今はちょうど産卵後で強い光を出す成体が少なかったようです。デジカメで拡大撮影してみると、体の中に卵を持っているものがありました。
Photo_3















































簡単なビデオを作りました。
ドロップボックスで見ることができます。
https://www.dropbox.com/s/o1nztr3jld27djx/%E7%AC%AC60%E5%9B%9E%E3%81%8B%E3%81%8C%E3%81%8F%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%80%80%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%83%9B%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%8C%E3%81%8F.wmv?dl=0

2015年6月 4日 (木)

「明治大正期の理数授業についての講演会」報告

「明治大正期の理数授業についての講演会」の報告です。
 直前のご案内にも関わらず、参加総数14人、京都や広島からも来て下さり、また、兵庫教育大学の大学院生も6人参加して下さいました。とても注目度の高い講演でした。
新潟大学名誉教授小林昭三先生に、「明治大正期の理数授業について」ご講演いただきました。小林先生は明治期の高等小学校の生徒の理科筆記帳を研究しておられます。高等小学校は,時代によって変わりますが、尋常小学校4年卒業後、または6年終了後に入学するもので、2年から4年学んでいたようです。今の中学2年生くらいまでの学校です。
「明治理数授業筆記の網羅的探索とその真相・価値を解明して現代的に甦らせる包括的研究」では、全国35都道府県を調査して来られたということで、かなりの数の「理科筆記」つまり生徒の自筆ノートを調査しておられます。
「明治大正期の理数授業筆記や教案で探る能動学習法の源流・価値とその現代的再構成」
 日本では、明治初期、イギリスのロスコウの教科書を翻訳したものが多く使われていました。18世紀末、イギリスの化学学会長アームストロングがロシアのメンデレエフの周期表を高く評価し、王認会館(Royal Institution)におけるファラデー講演に招聘したということです。周期律表により理論的に推測される性質を持つ元素を、実験を工夫して探した結果、予想通りの性質をもつ元素が発見され、その威力は,当時の科学界から大きな反響があったということです。ロスコウは、メンデレフの理論を活用し、多くの成果を挙げた化学者です。明治時代の初め、この時代の実験の有用性を身をもって体験した当代一流の学者のもとに行き、その著書を教科書として日本の小学校教育で使っていたということは、実に驚くべきことです。
 明治19年、文部大臣森有礼が教育制度の一大改革を実施、小学校令で、「理科」が新設され、教科書検定制度が始まりました。それまでの「科学教育」から大きく路線変更したと言えます。小林先生の当時の生徒のノートを調べる研究から、この小学校令以後も、検定教科書を使わない授業が根強く行われていたことがわかったということです。ノートの内容を見れば、どの教科書を使用したか、わかるのです。
 翌日、兵庫教育大学図書館内にある、教材文化資料館に行きました。そこには明治時代の高等小学校の生徒が残した理科のノートが4年間分残されていました。これは、学校名、年次などがわかる、第一級の資料でした。この生徒がどのような授業を受けたか、全容がわかるのです。それにしても、この毛筆で書かれた和綴じの「理科筆記」(ノート)の美しいこと、毛筆で書いたとは思えない精緻な図にも驚きました。
 空き家対策特別措置法が施行されると、古い屋敷や蔵に所蔵されている文書が家ごと廃棄される可能性があります。貴重な歴史資料を保護し活用することが、急務ではないかと、今回の講演を通じて強く思いました。

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